F. COFFEE ROASTERY エフドットコーヒーロースタリー

店舗リフォーム

母屋が築100年の登録有形文化財の車庫をコーヒーショップに改修。
まちのコミュニティーとしての位置づけを目指した店舗づくり。

藤本家の車庫をコーヒーショップに改装いたしました。
藤本家は大正5年にオブラートで特許を取得した藤本吉二の実家で、母屋は築100年で現在、文化庁の登録有形文化財となっています。
今回の作品は店の名前も設計意図の一部として、当社で提案し採用していただきました。
店名はF(. エフドット)。“藤本家”の【F】。
当時、藤本吉二が大切にした現在疎遠になりがちなまちのコミュニティーとしての位置づけ。
“どっと人が集まる”の【(. ドット)】。名前やすべてのデザインに、まちなみへの調和は当然のこととし、
100年の時の流れとともに藤本吉二の想いや功績を何かの形で残すことにもこだわりました。
母屋は築100年。当時の施主の建築に対する想いは、東の廓の町屋とは一線を画した“擬洋風建築”にこだわり、
外観は何重もの屋根を重ね、建具や照明にもこだわったそうです。
その想いを受け、浅野川の対岸を施主様と散歩し、その調和も考慮し、今回のF(. エフドット)の外壁には築100年の母屋の歴史、
擬洋風を意識し、中国上海の古い建物で使用されていた、レトロな黒レンガを採用しました。
内装は当時の雰囲気を感じていただけるよう天井表しの吹き抜けとし、壁は白モルタル塗りで仕上げました。
外観は周辺との調和を考慮し、落ち着いた雰囲気を演出するためにシックな黒を。
内観は白を基調として、まちのコニュニティーとなるための明るさや元気さも意識しました。内外のメリハリを大切にしました。
今回の作品を通して、お施主様とともに、これまでの100年の年月をこれからの100年に繋げたい。

  • 母屋や周辺との調和を考慮し、外壁は中国上海の古い建物で使用されていた、レトロな黒レンガとしました。
  • 内観は白を基調として、まちのコニュニティーとなるための明るさや元気さも意識し、内外のメリハリを大切にしました。
  • 母屋の屋根にも使用されていた銅製とした。将来は緑青に。
  • 窓下には色合いが美しい大谷石をひいた。

施工概要

建物名称:F. COFFEE ROASTERY

URL:https://fcoffee.jp/

所在地:石川県金沢市東山

■図面(※画像クリックで拡大表示)

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